2013/05/07

2013.5.4-5 毛猛山

メンバー : IH TU MU
コースタイム
        4日 8:10 大白川発 ~ 9:10 こったが沢右岸尾根取付き
           12:50 足沢山 ~ 16:00 太郎助山直下 幕営
        5日 5:50 行動開始 ~ 7:00 百字が岳 ~ 7:40 中岳
           8:20 毛猛山 ~ 9:50  百字が岳 ~ 10:40 幕場
           11:50 下山開始 ~ 13:40 足沢山 ~ 17:00 尾根基部
           18:00 大白川
 
春山合宿。あいかわらずの少人数。しかも今回は山行部長も副部長も無念の欠席。毛猛山塊での藪こぎを山行目的としたKKさんは膝痛で直前に断念。しかし以前から毛猛山に憧れていたというIHさんの志を果たすべく、なんとか合宿を決行。
 
この冬の豪雪のため、国道252号線は未開通との情報。足沢山の登山口くらいならば車で行けるだろうと思っていたら考えが甘かった。大白川の集落を過ぎたところで通行止め。そこから登山靴をはいての舗装道歩き約1時間。
計画では足沢の左岸尾根に取り付く予定だったが、車止めで会った地元の人の話や、舗装道歩きがしんどいことから、登り口をこったが沢の右岸尾根に変更。只見線を歩いて末沢川をわたり、尾根の末端へ。
 
尾根の下部にはそこそこ残雪もあり、雪を拾いながら送電線の鉄塔まで。その先はやせたやぶ尾根の踏み跡を進む。ところどころ踏み跡がやぶに消えるが、細尾根を進むだけなのでルート取りの問題はなし。ところどころ濃くなるやぶをかき分けかき分け、荷物に引っかかる枝をやりくりしつつ前進。750m付近ではしばらく雪堤上を歩くことができたが、その先はまた黙々とやぶをこぐ。
 
足沢山まであと少しのところで広い雪の斜面となり一安心。
山頂には2名の登山者がおり、さらに後から2名が登ってくる。聞くと峡彩山岳会の方々で、半分は日帰り、半分は泊まりで毛猛山を目指すとのこと。
 
足沢山から先は、雪はあるものの崩れかけの箇所も多く、やぶの中に入ったり雪の上を歩いたりの繰り返し。踏み跡もあるのかないのかといったところ。太郎助山への急登はやぶこぎの楽しさが一段増す感じ。KKさんがいれば大喜びだったのだろうが。
 
IHさんが脚をけいれんさせる場面もあったが、なんとか計画より2時間遅れで太郎助山直下のテン場。まずはビールを雪に埋め、エスパースを設営。
そして今山行の最大の楽しみ、蓬平の山菜で乾杯。食担のわがままにKKさんが応えて採ってきて、今朝持たせてくれたもの。まずはウドをかじり、コゴメ(コゴミ)をマヨネーズとしょう油でいただく。さらに木の芽が。茹でて切ってすぐに食べられるようにしたものがタッパにいっぱい。ビールが進む。ウイスキーもどんどん減っていく。
夕飯は山菜の天ぷらと蓬平のコシヒカリ。これにて今山行の目的達成。就寝。
 下部ではブナが芽吹きだしている。
 
 やぶ尾根を満喫。
 
 雪を満喫。
 
 足沢山からやぶに突っ込む。
 
 太郎助山への登りの手前。
 
 左が百字が岳。右が桧岳。
 
 いいテン場がある。
 
 守門と浅草。
 
 
翌朝はガスの中を毛猛山へ向かう。太郎助山の山頂まではトレースがあったが、ここで途切れていた。もうやぶこぎはないだろうと思っていたが、百字が岳の手前までは一段と濃いやぶの中を行く。
だが尾根上に雪が続くようになると、アップダウンがわずかなこともあり、行程がはかどる。ときどき雪の薄いところを踏み抜いて足を取られるが、大した苦労もなく毛猛山に到着。
ガスが切れないので、仕方なく展望のないまま下山開始。だが徐々に視界が広がり、やがて毛猛山から続く未丈ヶ岳や越後三山、会津朝日岳方面も見えてくる。
未丈ヶ岳までは雪はしっかりついている。反対側の前毛猛山や六十里越方面はやぶの出ている箇所も多く、それなりのやぶこぎが楽しめそう。銀山平からの縦走もいいかもしれない。
 
テントを撤収後、来た道を戻る。帰路はできるだけやぶを避け、雪堤をつないで歩く。IHさんのストックで推進力をつけたシリセードが見事。ブナの新緑の前線は一日で数十メートルは上昇したか。
只見線をわたり、国道に足を引きずりつつ。
 
百字が岳。
 
ガスの中を行く。
 
毛猛山への最後の登り。
 
右が前毛猛山。左が浅草岳。
 
左奥の未丈ヶ岳から連なる稜線。
 
奥が毛猛山。
 
桧岳の右奥に唐松山、上権現堂山など。 
 
越後の雪山、やぶ山。 
 
前日より少し開いたか。
 
リョウブの芽吹き。
 
登り口と只見線。

2 件のコメント:

  1. ご苦労様でした。言いだしっぺが行かれず申し訳ありませでした。また思い出に残る山行が出来たのではないですか。毛猛山は越後の藪山にふさわしい岳だったと思います。IHの参加でほっと胸をなでおろした次第です。いよいよ雪の季節が終わりますね。6月第1日曜日は飯豊石転び沢山スキーに行きましょう。

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  2. 蓬平さん、おいしい山菜とお米をありがとうございました。一緒に行けずに残念でした…。
    長丁場でなかなか大変でしたが、そんな思いをしたからこその感動に出会えて充実の山行になりました!
    藪に鞭打たれて、お風呂で腕がしみました(^_^;)

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