2012/03/20

2012.3.17蔭ノクラ

メンバー:KK MU

9時頃から雨の予報。
それまでにちょちょっと行って来られる山で好奇心をくすぐられる山、悪天候でもまあ、もったいなくない場所…。
とKKさんが検討してくれたのは、一昨年まで営業していた加山雄三さんのスキー場「キャプテンコーストスキー場」からの蔭ノクラ。

6時過ぎ、かつてのスキー場斜面を登り始める。
重い雲に覆われた空模様。














中央のリフト最終地点から上部は密な立ち木と一部かなりの急登。
腐った雪のためシール登高できた。














さらにはヤブも出てきて、山頂手前でスキーを脱ぐ。
先がどうなっているのか分からないワクワク感、ヤブに積もった雪に足を取られながらもがいてる面白さ。
小学生の頃の夢などを話しながら、また、「こんなとこ誰も登らねえろ~。」と笑い合いながら山頂へ。














山頂より先、ロクロノ頭まで行こうかと言っていたが、細尾根で雪も落ちかけており前進は断念。














滑るところはほとんどなく、リフト上部までスキーを担いで降りる。
ちょっと雪が重くなっただけでまるで滑れない自分のスキーにがっかりしながらスキー場跡を降りる。
9時半には駐車場に到着。そして雨が降り始めた。

この日は、そこからもお楽しみの連続。
時間調整で感じのいい喫茶店でおしゃべりの後、もちろん「こしじ」へ。

そして新潟県山岳連盟の総会が行われる浦佐の宿へ向かう。
まだ時間も早かったため、大湯まで足を延ばしてまずひとっ風呂(^^)

宿に戻り早くもビールで乾杯。
続々と到着する山の大先輩方とさらに乾杯。
何を言っているのか、もはや不明なほどに酔ったGOROさんや浴衣の裾が短すぎて可笑しかった長身のKIRIUさんや飲めないながらも絡まれて耐えているTERUさん、いつもの通り潰れているSHさん、あっちにもこっちにも注ぎに回れるフットワークの軽いKKさん。スキーの時だけではないのですね、その華麗な足腰の動き…。

そんな大先輩方と楽しい前夜祭を過ごさせていただきました。
翌日の総会にも初めて出席。
山岳会全体としての問題、各会ごとに抱える問題、今後の展望…。
いろいろ考えさせられることがありましたが、これからも安全で楽しい山遊びを皆で続けていきたいです。

2012.3.20 大渚山山スキー

メンバー:SH KK
コースタイム:大草連集落7:40~大渚山10:20~大草連集落11:20

 今シーズン越後の山ばかりに行っていたが、リーダーの提案で今回は長野県小谷から大渚山へ行くことにした。私は初見であり、期待が大きく膨らむ。
 朝、夜空を見上げるとたくさんの星が瞬いていた。気温も低く、山スキーには好条件が揃っている。今日もいただきかな。リーダーの家に寄り、糸魚川に向かって出発。”遠い”近場にたくさんの山があるので、1時間も走れば取り付きに着く。それが今回は、行けども行けども目的地には到着せず、3時間あまりで集落に着いた。
 集落の駐車スペースに先着車2台あり。さあ、出発しましょう。少し高度を上げると北アルプスが望めた。当時あったであろう水田の跡を縫うように上がっていくと、前方が開ける。先日のものであろうシュプールが鮮やかに浮き上がっている。右の稜線をラッセルしていくと、雨飾山が聳えていた。いい景色だ。
 山頂を間近にすると北アルプス、頚城の峰々が広がってきた。我々が一番乗りだ。シールを剥がし、お待ちかねだ。少し重いが新雪を巻き上げ落ちていく。越後の山とはまた違う感覚!真っ白な大斜面に2本のシュプールが引かれた。後は重い雪を引きずり、あっという間に集落に着いた。
 本日もまだ時間が早い。今日は糸魚川のB級グルメその名も「ブラック焼きそば」を食う。ちょっと腰が引けそうなくらいの色合いだが、実に旨かった。その後はKKの家により煮豆を食い、SH宅でおしゃべりをして帰宅した。今日も一日充実した時間を過ごせた。





大草連から北アルプスを望む












杉林を抜けると大渚山が顔を出す











かつてここには開拓地だったのだろうか










徐々に復活の兆しが












湯峠からのコースと合わさる辺りに来ると雨飾山が現れた











主稜線に上がる










雨飾山!今度はお願いします











滑るリーダー











グローブが邪魔になってしまいました









これがブラック焼きそばだ!

2012/03/18

2012.3.4 守門大岳山スキー

メンバー:KK単独

 久しぶりに日曜日が晴れる。単独ということもあり、本日は守門大岳に向かう。十日町から二分までは思った以上に時間がかかり、朝4時に出発したものの、スキーを履いたのは6時近くになってしまった。除雪終了点には車が1台。つぼ足で行くらしい。斜面は幾分クラストしており、さらに昨日のトレースが縦横無尽に走っている。
 曇り空の天気だが、徐々に晴天になっていく予報。保久礼小屋近くでは完全な青空となった。それにしても小屋の屋根に積もった雪が尋常でない。尾根はトレースの跡で歩きにくい。振るかえると越後の山々が見えてくる。
 母川を挟んで中津又の稜線がたおやかである。ブナの林を抜けると大きな大岳が正面に聳えている。雪が多いせいもあるが、真直ぐ登ることができる。山頂に一番乗り。真っ白な峰々が美しい。思いの他雪庇が出ていないような気がする。ゆっくりしていると雪が腐りそうなので滑降に入る。今日は中津又経由。いったん鞍部までくだり、多少の登り返し。ちょっと雪庇により過ぎたか。登ったときとは反対方向から大岳の尾根を望む。たおやかな尾根を滑っていき、左手に大きなブナが現れたとこから沢に下る。沢通しに行くとやがて保久礼小屋が見えてきた。後発の登山者がたくさん休んでいる。
 後は杉林を抜け、いっきに駐車場に到着。なんと20台以上の車がある。早く出てよかった。時間が早く、栃尾で油揚げを買い、知り合いのスポーツ店でお茶をご馳走になり、パーマークで道具を物色。そして腰痛に苦しむSHの家に寄り、自慢話をしまくって帰宅した。







朝早く。曇り空だが今日は大丈夫。











保久礼小屋の雪













青空が広がり、気持ちもうきうき。












昨日のトレースが残る











中津又のたおやかな稜線。今日はここを滑る













越後の峰々











幾分雪庇の張り出しが少ないか













大岳から滑る












守門岳を望む












反対側の尾根












気持ちにい斜面を下る












今日もよい山行ができた
ありがとうございました


2012.3.14 蓬峠山スキー

メンバー:KK(単独)
コースタイム:土樽6:00~県境稜線9:00~土樽10:00

 今日も狙いを定めて山行を行った。前週惨敗に終わった蓬峠に再度チャレンジ。まだ世の開け切らない中車を走らせる。前日の冬型の天気で多少の降雪があった。そして朝は冷え込み、私の期待は膨らむ。
 土樽の駐車場についた頃には辺りは明るくなり、新しいシールを張り出発。新雪の下は固く歩きやすい。茂倉岳、昨年登った武能岳西尾根を右手に見て取水口に着く。足拍子からの稜線に朝日が当たり、とても荘厳な感じだ。谷の向こうに蓬峠の稜線が見える。さあ、がんばろう。
 東俣沢の出合から尾根に取り付く。気持ちのよいブナの間を縫って登ると、先週登った日白山の稜線が望める。左手に平標山、仙ノ倉岳。北尾根が細く見える。山は天気だ。
 ブナの林を抜けると大きな1枚バーンが目の前に広がる。今日は貸切で、ここにシュプールを刻もう。なるべく右手を登り、稜線に出る。蓬沢もべったりと雪が着いている。稜線から県境尾根に向かう。徐々にクラストしてきてが、なんとかシールで尾根に飛び出す。谷川方面が一望だ。風が強く早々に下山だ。
 お待ちかねの滑降に入る。雪の状態はベスト。ほどほどの新雪を巻き上げてあっという間に一昨年テントを張ったところへ。振り返るとシュプールがくっきり。大満足。登ってきた尾根を下っていくと、あれよあれよという間に土樽に到着。
 時間調整をして開店したばかりのこしじに寄り、帰宅。充実の一日となった。





茂倉谷と武能岳西尾根













足拍子の尾根に朝日が当たる














蓬沢からの蓬峠











日白山~平標山の稜線












大斜面を滑る













武能岳と西尾根











足拍子の尾根








2012/03/10

2012.3.10 日白山から延びる稜線山スキー

メンバー KK SH

いよいよ山スキーリーダーのSH復活。リハビリを兼ねて日白山から延びる稜線に向かってトレーニング山行を実施した。二居の知り合いの駐車場に車をデポし、林道をいく。松手山に向かう巨大鉄塔を横目に杉の植林地を抜ける。林道終点から尾根に取り付く。新雪が30cmくらいある。細い稜線を切って進む。SHも調子が上がり順調に高度を稼ぐ。時々松手尾根が見える。
3時間半くらいで稜線に到着。腰の痛みも出ず、順調にたどり着く。下りはもと来たコースを忠実に戻る。自分たちで切った斜面が崩れる。表層雪崩が追っかけてくる。ものすごい勢いで谷を流れていった。深雪を蹴散らせて二居に戻る。
後は、街道の湯につかり、お決まりのこしじで「辛みそラーメン」「ラーメンセット」をいただきと十日町に戻る。















二居の集落を抜ける
















松手尾根登山道の分岐
















杉の植林地を抜け、急な尾根に取り付く。なかなかいい尾根だ















元気になったSH
















新雪が積もり雪崩れそうだ















稜線に到着
















松手山に向かう稜線

 

2012/03/01

2012.2.26  巻機山山スキー

メンバー:KK(L)  IH  TU  MU(記録)

コースタイム:4:30 清水集合  5:10 清水出発  5:50 桜坂駐車場  
        7:30 五合目  9:10 七合目  10:15 清水着


前日の日白山に引き続き、越後の山をはしごする贅沢な週末。
この日は単身赴任中のIHさんが都会から合流。

一緒に行く予定だったSHさんは除雪作業で腰を痛めており、リハビリをしていたがやはり痛むとのことで当日不参加が決まる。本当に残念だったが、じっくり治して是非山スキーシーズンの後半、一緒に楽しみたいです。

今回は集落手前の道路脇から入山。時間も早く、天気も悪かったためか駐車してあるのは他1台のみ。
ヘッドライトの明かりとGPSを頼りに真っ暗な雪原へと歩き始める。
井戸尾根へ上がる頃か、周囲も明るくなってきていい雰囲気。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ナルミズ沢以来のIHさんの笑顔。
IHさんのこの笑顔と軽快なトークのお陰で、辛い登りも励まされました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
井戸の壁の急登を行く先行のKKさんとT君。
ここは何度来ても緊張する所がある。今回は、エッジの効く登り易いコンディションだったが、それでも抜けたら私じゃ止められないな…木にぶつかって止まるしかないのかな…。などと想像していると身震いする気分。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
井戸の壁を登りきってからの五合目~六合目のブナ林。
ここは一番好きな場所。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブナの巨木の林も、目に見えないはずの長い長い年月が形を現し重厚な雰囲気を醸して感動的だが、ここのように端正な立ち姿のブナ達もそれはそれは素敵。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この日もガスに包まれ、風も強い。出発時より気温もどんどん下がっており、七合目までで登高終了。シールを剥がして滑走準備。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
回し飲みして滑走準備♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
展望なし、ガスに吹雪で七合目のバーンは平衡感覚を失ってよろよろ下る。
しかしその先は視界もいくらかきき、激パウの快適ツリーラン!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
転倒して頭からささっても笑っていられるくらいのパウダー。
悪天候が故の最高の雪質で、昨日に引き続きなんとも快適!
 
みんな笑っている。
凍りつくような寒さの中で、ぐちゃぐちゃの顔で。
鼻水なんか当たり前に垂らしながら。
お互いの顔を見てはまた笑う。
「幸せだねえ。」とKKさん。「幸せですねえ。」と私。
 
滑らかで柔らかな膝の動きでスマートに滑るKKさん、深く沈みこみ戦闘態勢のかっこいい滑りのIHさん、力強い滑りが様になってきたT君、相変わらずへっぴり腰のM。
 
それぞれに、きっと楽しくて仕方ない時間を過ごしていたんだと思う。
こんなに一生懸命に遊べる仲間、雪山。
あー…本当に幸せ。

この日は、六日町在住のメンバーSさん宅に寄らせてもらってお茶飲み話。おいしいコーヒーご馳走様でした!
それから飽きもせずに連日の中華食堂でまた満腹に。
今シーズン山スキー20山行の目標の他、この中華食堂のメニューを全制覇するという目標を掲げているKKさん。どちらも達成してしまいそうな勢いですね。
 
SHさん、TKさん、辛く楽しい最高の気分をまた一緒に味わいましょうね!!

2012.2.25 日白山山スキー

メンバー:KK  TU  MU(記録)

コースタイム:6:00 湯沢除雪ステーション集合  7:00 二居集落発
        9:40 東谷山山頂  10:50 日白山山頂  11:40 二居集落着

近年稀に見る豪雪で、十日町のメンバーは除雪作業に追われほとんど休みなく働いていた。
そのため、久々の山スキー。
待ちに待った再会と再開のこの日。

水上では雪だったが関越トンネルを過ぎ、湯沢に入ると雨…。
下がり気味のテンションだったが、田代のあたりからは雪に変わり一安心。

締まった雪に程良く新雪が積もり、歩きやすい。…はずだが、体力不足の私は2人から遅れながらなんとか進む。
頻繁に立ち止まり、振り返って笑いかけてくれるKKさん。
「遅い。」の一言で叱咤するT君。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
疲れても、足が思うように上がらなくても、ここに居るだけで口角は上がりっぱなしの幸せな気分。
小雪とガスとでほとんど展望はなかったが、時々ガスが薄くなり、周囲の山容が見えぼんやりと太陽が見える時も。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気持ちのいいブナ林の中のハイク。薄いガスが幻想的な景色をつくる。














出発から2時間40分かけ東谷山に到着。
この先、日白山までは大きく登り返さなければならず、ちょっとへこたれそうになる。
10:50に日白山山頂に到着。













 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あとは下るだけ!と、疲れが一気に吹っ飛び、少し尾根を下ったあと地蔵堂川への斜面にドロップイン。堪えきれずに(堪える必要もない)、歓声を上げながらパウダーをいただく。
3人占めかと思っていたが、帰宅後に同日、単独で日白山に入っていた方のブログを発見。
私たちの雄叫びに驚かれたそうで…お騒がせしました。

《その方のブログはこちら→EVA父さん
ブログ内で当ブログの紹介、ありがとうございます!
 
地蔵堂川は沢幅もまあまあ広く、快適に滑ることができたが、表層雪崩がそこここに発生している。のどの先ではスキーで切ったところがなだれ、末端にKKさん。10cm弱の表層のため大規模なものではなかったが、自分だったら処理できてたかな…と思うとやっぱり怖い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
堰堤越えも難なくこなして林道へ合流する。
最後までほとんど漕ぐこともなくすんなり下山でき、快適だった。
 
この後はKKさんのお知り合いの方の民宿でお茶をごちそうになり、ひとしきり山話をしてから十日町へ向かう。
行きつけの中華食堂で腹ごしらえをし、前々記事の豪雪・秘境地区のSHさん宅に宿めていただき、ご馳走と越後のお酒で夜が更けた。
そして翌日の巻機山へ続く…。